kotaの一人旅行記 〜part 6 「佐賀→丸亀」〜

復路スタート

ついに、復路のスタートです。

眠い目をこすりながら起きた時間は6時半。3時間ちょっとしか寝てないや・・・。ジョニー氏のお母さんが作ってくれたおにぎり(すごくおいしかった!)を握り締めて、佐賀駅へと送ってもらいます。

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▲お世話になったジョニーさん宅。

ジョニー氏とお母さんにお礼と別れを告げ、また電車に乗り込みます。佐賀にもお別れです。

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▲さが。

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▲さが。

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▲さが!!

とりあえず、来た道を戻るために、門司へと戻りそこから下関へと向かい本州に再上陸する予定でした。が、、、、

07:39 佐賀 → 門司港 10:19 <<長崎本線 各停>>

・・・・・いつ寝てしまったのか覚えていません。しかし、「終点ですよ?起きてくださーい!」という声で重いまぶたを開けると、そこにはおばさんが2人。おそらくその駅まで、近くの席に座っていた人たちだと思うが、終点だということで起こしてくれたのだろう。
ん???? 終点?!

というわけで、俺はこの旅で初めて「寝過ごし」ました(笑)着いたところは門司港。門司の次の駅です。

(門司に戻るためにまた電車のらなきゃなぁ、、、ああ、時間をロスしたなぁ。。)と思いながら時刻表を見ると、反対側に向かう次の電車は20〜30分も後。
とりあえず駅でボーっとしててもしょうがないので、外へ。

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▲すごく立派だった門司港駅。

しかし、この駅で奇跡的な出来事があったのです!

フェリーに乗って四国へ

そもそも、まだはっきりそうと決めてはいなかったものの、俺はどうせ東に帰るなら四国を経由して帰りたいなぁと漠然と思っていたのです。でも四国に行くには、電車なら岡山まで戻ってから瀬戸大橋を渡っていくしかないわけです。
フェリーを使うとしても、俺の持っていた時刻表に載っていた限りでは、山口県の柳井港か広島県あたりからしか四国に渡れるフェリーはないのだと思っていたのです。
でも、一応ここの港からフェリーがでていないか見に行こうと思って、フェリー乗り場へ行くと、下関行きのフェリーに混じって、愛媛県松山行きのフェリーを発見したのです!しかも、運のいいことに一日に3,4本しかないそのフェリーの次の出発が、たった15分後だったのですから、これは奇跡としかいいようがない!(笑)

8500円はちょっと高いと思ったけれど、この偶然は逃せないと思い、チケットを買いフェリー乗り場へ。

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▲このフェリー(シーマックス)に乗りました。

俺は元来、乗り物酔いにはほとんどならない人間なので、別に海のゆれを凄く心配していたわけではなかったのですが、乗ってみてびっくり。
電車と同じくらいにしかゆれないですね!波も高くなく、高速船だったから、というのもあるかもしれないですが、全然揺れなくて、逆につまらなかった(笑)

外に出ることもできないので、仕方なく船の窓から外の景色を眺めたり金閣寺の続きを読んだりしました。というか、このフェリーの中で金閣寺を読了しました。三島由紀夫はすごかった。初めて読んだけど、ハマるな、こりゃ絶対。

出発してから3時間弱で、シーマックスは松山観光港に到着しました。

降り立ったのは四国。人生で初めての四国上陸です。
愛媛といえば、、「讃岐うどん」!というわけで、松山駅までバスで向かうとすぐにうどん屋さんを探します。
結局、駅の中にあったうどん屋さんに入り、じゃこ天うどんをいただきました。おいしかった。

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▲松山駅も立派でした。

道後温泉&道後ビール

ご飯を食べ一息つくと急に疲労が出てきたので、ちょっと体を休めようと、道後温泉に入ってくることにしました。松山駅から路面電車で道後温泉駅まで向かうと、時すでに3時。

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▲年代を感じる道後温泉本館のたたずまい。

そこの温泉は、ホテルなどについてる温泉とは違い、ジャグジーがあるわけでもサウナがあるわけでもなく、少しの洗い場と大浴槽が一つあるだけ。お年寄りから子供まで、色々な人がお肌ツルツルになって帰っていくのでした。もちろん俺も例外なく(笑)

お風呂を出ると、やはりコーヒー牛乳かなんかをビンでグッと飲みたい感情にとらわれたのですが、近くに牛乳を売っているところが見当たらず、代わりに見つけてしまったのが「道後ビール」という暖簾をかかげたお店。
(風呂上りのビールってのも最高だよな!)と思い、乾ききっていない髪の毛のまま店内へ。

なんでも道後ビールというのは、2000年に全国の地ビール業者が集まって行われた、「ジャパン・ビア・グランプリ」で金賞をとったビールなのだとか。
早速そのビールをいただくと、湯上りということもあってか、ほんっとうに、うまいっ!!!
ものの数分で飲み終えてしまったために、もういっぱい、次は違う味の道後ビールを頼みましたがこちらもうまかった!

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▲道後ビール、スタウトタイプ。

道後ビールは、スタウトタイプ、アルトタイプ、ケルシュタイプの3種類の味があるらしいですが、先にあげたコンテストでスタウトタイプが金賞、アルトタイプが銀賞、ケルシュタイプが銅賞をとったそうです。圧勝じゃないですか。
みなさんも松山へ行った際には「道後ビール」、お試しアレ!

えひめまきんに会う

で、ここから東へと向かう旅に戻るわけですが、幸いにも四国にも大学の友達の実家があり、帰省中とのことでとりあえずそこに向かうことにします。

17:21 松山 → 伊予三島 20:00 <<予讃線 各停>>

その子の実家の最寄り駅、伊予三島に着いた時にはあたりはもうまっくら。そしてそこに向かうまでの予讃線というのは、本当に田舎の電車でした。
たとえば、駅に着いたとしても、ドアが開かないんです。ドアを開けるにはドアの横にあるボタンを自分で押さなければいけないんです。
さらに、途中で電車がワンマン電車になったんです。ワンマンバスならぬ、ワンマン電車。つまり、駅に着いたら運転席の方まで歩いていって、料金表に表示された料金を払って、下車するわけです。当然、その駅は無人駅なんです。
あの仕組みにはおどろいたなぁ〜。

この、松山からの道のりでは、岡嶋二人クラインの壷という本を読んでいました。昔に数回読んだことのある大好きな本で、また読みたくなったので買ったのです。
SFとミステリーが好きな人なら、絶対ハマると思われる本ですよ!

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▲伊予三島駅。ここらへんの駅には伊予なんとかというのが多い。

駅を降りると、母親に連れられてその子が迎えに来てくれていました。というか、その子というのは一緒にune-voixというバンドをやっているボーカルのまきちゃん(たまに、えひめまきん、とも呼ばれる)だったわけなんですが、ごはんをご馳走してくれるというので三島の洒落た小料理屋へ。小料理屋!
新鮮なお魚と、創作料理と、馬鹿騒ぎしている地元のおっちゃん達のカラミを楽しみつつ、腹を満たす。

ご飯を食べて外にでると、外はいつの間にかザーザー振り
「どうしよう、傘持ってないよね・・・」
などと、話したか話さないかのうちに、雨があがる
(こ、これは、、、俺の晴れ男度もここまでレベルが上がったか・・・)
と思いたくもなるほどの強運で、雨の上がった道を近くの港まで案内してもらう。

ぶらぶらと港を散歩して、また雨がポツリポツリと降り始めたので駅に戻る。
20分ほど待って来た電車に乗る。まきちゃんにさよならをして、今日のお宿を探しにさらに東へ。

22:17 伊予三島 → 多度津 23:19 <<予讃線 各停 >>

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▲多度津駅。

割と大きいであろう駅の、多度津[たどつ]で下車。ビジネスホテルはあるだろうか、とあたりを見渡すも、まったくそれらしい影がない。というか、明かりがない。

さすがにここで降りて宿がなかったらヤバイと思い、また同じ電車に乗る。車掌さんに聞くと、二つ先の丸亀ならビジネスホテルがあるという。

23:29 多度津 → 丸亀 23:36 <<予讃線 各停 >>

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▲丸亀駅。今日の終着駅。

さきほどの車掌さんにお礼を言って、丸亀[まるがめ]で下車。駅をでてすぐ見えるところに、アルファというビジネスホテルを発見。
財布を見ていくら残っているかを確認する。

(えーと、、、ひー、ふー、みー、、、、ん?5600円しかないのか?)

ビジネスホテルの相場としては、だいたい5000〜7000円だが、果たしてアルファは、5600円以下の部屋を用意しているだろうか、、、もし無かったら、別のホテル・・・という訳にもいかなそうだぞ。なんせ、他にそれらしきものが見当たらないから・・・

と、ビクビクしながら値段を聞くと、なんと5400円の部屋があるとのこと。
(たすかったぁ〜〜)という気持ちで部屋に上がりこみ、すぐに就寝・・・。深い眠りに包まれました。

三日目 まとめ
●行程
・・・ 佐賀 → 丸亀(297.7km[フェリーで移動した距離を除く])
●支出
  • めし代 \1,450
  • 道後温泉 \550
  • 交通費 \750
  • フェリー代 \8,500
  • 宿泊代 \5,400
  • その他(ドリンク、お土産等) \3,100
  • 小計 \19,750

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